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執筆者の写真早田雄次郎

大地の再生 基礎下地施工@三島

11月15日のワークショップと16日仕上げ作業にスタッフとして参加させていただきました。

以前のブログにも掲載しましたが、基礎下施工の資料作りのお手伝いをさせていただいています。

天候にも恵まれ、最高の施工日より。


荒腐、炭、燻炭、竹、笹穂、枯れ枝、木チップ、軽石、川砂、荒砂による有機物と大地が柵(しがらみ)空気と水の対流が生まれ、大地が自然の状態に改善していくように施工していきます。 土中の基礎下施工、基礎内部施工により空気や水が循環し、植物の根が育ち、多くのバクテリア、小動物がスクラムを組んで生息、循環し、生態系を取り戻していきます。 その循環が隣地を流れる源兵衛川の脈の機能と連動し、多くの循環機能が生まれ、より良い住環境が育まれます。 いずれ基礎下にも植物が根を張り、建物下の土の循環を支えてくれる。 それは野山の岩の大地と同様の環境が保たれるということに繋がります。


土中の状態が改善された敷地は、一般的なベタ基礎の施工の環境とは大きな違いが感じられます。 降雨後に基礎の泥はねが全くなく、敷地周辺を歩いても靴が汚れない。 それは雨がしっかりと土に浸透し、土が団粒化している証拠。

一般基礎の土壌では考えられない、下草の新芽が見られたり、源兵衛川からの沢蟹の来訪も見られます。



締め固められた土では、大雨により表層の泥が源兵衛川をつたって海に流れ出されてしまい、海洋汚染の要因となってしまいます。 土が団粒化することにより、大雨で流される泥がなくなり、雨、風がしっかりと土の深部に浸透し、地下水脈をつたって海へと流れていきます。

森と海、人の営む場とが通気浸透水脈(地中にある空気と水の通り道)により健全に繋がることで、多くの災害の防止や自然環境の改善に繋がっていくと思います。

しっかりとした循環機能を保っている土の上に建っていた木造建築が、千年、数百年の時を越え保たれていたことの理解にも繋がりますね。 本来あるべき外部環境と住環境が健全化されれば、より外の環境、山や海洋汚染の改善にも深く関わる地球全体の環境改善へと繋がっていく。 これが真の日本の原初的な建築、内と外が繋がる建築なんだろうと思います。


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