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執筆者の写真早田雄次郎

桑名訪問・3

奈良博物館の後、慈光院へ。 一人の茶人の茶の精神を、300年以上を越えて体感できる貴重な寺院。

訪れたかった書院。

鴨居、梁、軒先の高さが非常に低く抑えれています。


座敷に座った際に、より心地の良さを感じる絶妙な高さ。


農家風の佇まい。

全体的に低く抑えられた佇まいは、非常に美しいプロポーションを保っています。


次は浄瑠璃寺へ。

極楽浄土を具現化し、九体阿弥陀仏が安置されています。 極楽浄土が9つの世界に分かれているのを、それぞれの仏像に奉ったと言われており、現在の遺構としては、浄瑠璃寺しか残っていません。


九体の阿弥陀仏が一間に一体ずつ安置されており、9間の横長の堂。

裏手からぐるっと廻り堂の内部へ。

裏手もまたいい感じ。 残念ながら、内部は撮影不可でした。

そして一日目は終了。

ようやく帰路へ。

宿泊先でもある師設計の寺本邸に到着!

低く抑えられた一枚の屋根で覆われた平屋の住まい。

「全ての立面(4面)がきれいであること」は、所員時代に良く覚えている言葉。 その言葉が思い出されます。

実はこの住宅は自分も関わっており、師との一対一のコンペで負けたんです(涙) いや~もうこんな経験はできないだろうな。 負けたんですが、非常に楽しくいい経験になりました。 まだまだ学びが足りないということ。 日々精進ですね。

次回は内藤廣設計の海の博物館へ。 桑名訪問・4につづく



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