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資金計画コンサルティングの進め方

​<新築を検討の場合>

 

Sさん夫婦(35歳)・子供2人(5歳・9歳の男の子)

 (会社勤めの旦那さんは将来独立を検討)

ご要望は

「家族が集まるリビングやダイニング、キッチンから庭が眺められ、自然、四季が感じられる暮らしがしたい。

 子供たちが独立した後は、子供部屋を将来のための部屋に変えられるようにしたい等々・・・・」

始めに

ご希望予算をお伺いし、借入可能額かどうかをライフプランを考慮しながらシミュレーション をしていきます。

 

※実際の借入可能額はローン審査をしてみないとわかりません。

 仮審査の際、審査に必要なプラン、銀行見積書の作成も行っています。 

 

月々の返済額を考慮の上、無理のないローン返済額から予算を検討します。

検討の結果、総予算6,000万円(頭金1,000万円・住宅ローン5,000万円)をイメージとして、土地の選定へと進んでいきます。

(住宅ローン金利2%・35年:月々の返済額 約16.5万円)

では、総予算6,000万円からどのような土地を探したらいいのでしょうか?

下記に検討している4ヶ所の土地を紹介します。

土地 A

市街地で利便性も良く、南側6m道路に接し、南からの採光が取れる一般的には好条件と言われる土地
敷地面積:112㎡(33.88坪)・建蔽率 50%/容積率 80%

第一種低層住居専用地域・建築基準法22条地域

価格:3,480万円
 

コンサル3.jpg

土地 B

市街地で駅からは少し遠い、北側4m道路に接し、東、南、西側には住宅が密接する土地
敷地面積:105㎡(31.76坪)・建蔽率 60%/容積率 200%

第一種住居地域・準防火地域

価格:2,980万円
 

土地 C

市街地で比較的利便性も良く、南側4m道路に2.5mの接道、四方を隣地に囲われた旗竿敷地と言われる土地
敷地面積:140㎡(42.35坪)・建蔽率 40%/容積率 80%

第一種低層住居専用地域・建築基準法22条地域

価格:2,380万円
 

土地 D

郊外で利便性は悪い、北側の6m道路に広く接した横長のゆとりある土地
敷地面積:165㎡(49.81坪)・建蔽率 50%/容積率 100%

第一種低層住居専用地域・建築基準法22条地域

価格:1,450万円
 

 

では、それぞれの土地を検証していきましょう。(簡易な計算となります)

(土地購入時にかかる諸経費⦅仲介手数料・印紙代・登記費用・ローン関連費用・税金等⦆を土地代の5%として検討)

〇土地Aを購入した場合

 

 総予算6,000万円 - 土地代3,480万円 + 諸経費174万円 = 2,346万円

 2,346万円 - 設計料300万円(250万円+消費税+申請等の諸経費)2,046万円

 建物諸経費、消費税を引いて、約1,800万円が庭、住宅に掛けられる金額となります。

 ※建物諸経費(団体信用生命保険料・火災、地震保険料・登記費用・引越し費用・税金など)

 Sさんご要望の最低延床面積:約82㎡(25坪)を想定した場合、建物に掛ける予算が足りず計画ができません。 

 ​

土地Bを購入した場合

 総予算6,000万円 - 土地代2,980万円 + 諸経費149万円 = 2,871万円

 2,871万円 - 設計料300万円(250万円+消費税+申請等の諸経費)2,571万円

 建物諸経費、消費税を引いて、約2,300万円弱が庭、住宅に掛けられる金額となります。

 準防火地域のため、プラスの費用を検討する必要もあります。

 最低約82㎡(25坪)を想定した建物であれば計画は可能でも、庭の計画までは非常に厳しい土地となります。

​ 建築基準法22条地域は防火サッシ(網入り)等の規定がありません。

 準防火地域は防火サッシのものが求められ、通常のサッシ価格よりも高価になります。(その他規制あり)
 庭等、景色を眺めるサッシを網入りでないものにすると、価格はより高価になります。(アルミ、木製サッシ共に)

 

 ご要望である庭にも費用を掛けるためには、この土地もかなり厳しいでしょう。

 

土地Cを購入した場合

 総予算6,000万円 - 土地代2,380万円 + 諸経費119万円 = 3,501万円

 3,501万円 - 設計料340万円(280万円+消費税+申請等の諸経費) 3,161万円

 諸経費、消費税を引いて、約2,800万円が庭、住宅に掛けられる金額となります。

 この金額ですと、約82㎡(25坪)約99㎡(30坪)程の住まいの計画が可能となります。

土地Dを購入した場合

 総予算6,000万円 - 土地代1,450万円 + 諸経費72万円 = 4,478万円

 4,478万円 - 設計料420万円(360万円+消費税+申請等の諸経費) 4,058万円

 

 諸経費、消費税を引いて、約3,600万円が庭、住宅に掛けられる金額となります。

 約82㎡(25坪)約99㎡(30坪)程の住まいの計画であれば、高品質の住まいが可能となります。

 又は、月々の返済額にゆとりを持たせるため、借入額を下げることも可能です。

 総予算を5,000万円(頭金1,000万円・住宅ローン4,000万円)に変更

 (住宅ローン金利2%・35年:月々の返済額 約13.2万円)

 総予算5,000万円 - 土地代1,450万円 + 諸経費72万円 = 3,478万円

 3,478万円 - 設計料340万円(280万円+消費税+申請等の諸経費) 3,138万円

​ 土地Cのケースとほぼ変わらずに、より楽なローン計画とすることができます。

検証から土地C、Dを実際に見に行き、ご要望からその土地でイメージできることを現地で共有していきます。
(周辺環境からの影響、隣家との関係性、庭・建物の配置、光、風、窓から見える景色等をイメージ)

Sさんは検討を重ねた結果、長男の小学校の学区が変わってしまうことを配慮し、土地Cに決定。
まだ子供が小学校に上がっていなければ、土地Dで大きく庭を取る計画も良かったとの事。

土地決定後、住宅ローン本審査、土地の売買契約に至り、資金計画コンサルティングが終了となります。

土地の売買契約に立ち会うことも可能です。

 

その後、プラン提案へと進んでいきます。

建築事例を紹介します。

 

<遠藤の家>

 

ヶ所の土地から検討した結果、旗竿敷地に決定した事例。

四方を囲われた土地のため、中庭型のプランとしています。

 

<小谷の家>

 

ヶ所の土地から検討した結果、郊外の土地に決定した事例。

車2台の駐車スペース、庭を広く取ることができ、街に対しても庭を寄与することができるプランとしています。

 

<片瀬の家>

 

子供の学区の関係上、学区内で数ヶ所の土地から検討した結果、ひな壇状の土地に決定した事例。

二世帯住宅のため、生活音が干渉し合わないよう、上下を重ねることのない横長のプランとしています。

<中古住宅・マンションリノベーションを検討の場合>

 

新築の場合と同様、ご要望をお伺いします。

その後、ご希望予算をお伺いし、借入可能額かどうかをライフプランを考慮しながらシミュレーションをしていきます。

検討の結果、総予算〇〇〇万円(頭金〇〇〇万円・住宅ローン〇〇〇万円)をイメージとして、中古物件の選定へと進んでいきます。

 

ヶ所の中古物件の中から築年数、構造、老朽化の度合等を確認し、改修する価値のある物件かどうかを判断します。
施工中に大きな損傷(柱、土台等の腐り等)が見つかり、見積り額より費用が掛かってしまうケースが良くあります。

慎重に判断、検討する必要があります。

それぞれの物件から、ご予算内で全ての改修(外内部、庭等を含む)、プラン変更、内装のみ、一部の内装のみ等、

どこまでの改修が可能かどうかの判断も重要な要素となります。

ご要望も含め、どの物件が良いかを情報共有しながら決定します。

中古物件を決定後、住宅ローン本審査、売買契約に至り、資金計画コンサルティングが終了となります。

売買契約に立ち会うことも可能です。

 

その後、プラン提案へと進んでいきます。

 

建築事例を紹介します。

<大磯K邸>

立ち会いにより物件金額が下がったケース。

1階の主室、一部水廻りの改修をした事例となります。

<稲村ケ崎オフィス平屋オフィスリノベーション>

屋根瓦、内装壁、浴室はそのまま生かし、その他は全てを改修した事例となります。

<恵比寿西マンションリノベーション>

浴室以外はスケルトンとして、全てを改修した事例となります。

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